将棋の王座戦二次予選が1月26日に行われ、羽生善治九段(51)と藤井猛九段(51)が午前10時から対局を開始した。数多くの最多記録を保持する羽生九段に、「藤井システム」で有名な振り飛車党・藤井九段の同世代対決は、序盤の戦型から注目となりそうだ。
羽生九段は1985年12月に四段昇段。竜王戦1組(1組以上:33期)、順位戦 A級(A級以上:29期)。タイトル通算99期は、他を大きく引き離して断トツの歴代1位。棋戦優勝45回も、同じく最多だ。王座は実に24期獲得しており、名誉王座の有資格者。ただ今年度は勝率がプロ入り以来初となる5割切りが近づき、また順位戦A級からも陥落の危機にあり、輝かしいキャリアの中でも最も厳しい試練を受けている。
藤井九段は1991年4月に四段昇段。竜王戦2組(1組以上:16期)、順位戦B級2組(A級:10期)。タイトルは竜王で3期、棋戦優勝は9回。振り飛車党の実力者で、オリジナル戦法「藤井システム」は、プロ・アマ問わず多くの人に影響を与えた。放送対局やイベントなどでの解説では、ユーモアに富んだトークでも人気で「てんてー」の愛称で親しまれている。
両者の対戦は過去に53局あり、羽生九段の37勝、藤井九段の16勝。持ち時間は各5時間で、振り駒の結果、先手は羽生九段。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)