藤井聡太竜王、A級昇級決めるか負ければ自力昇級消滅の可能性も正念場の一局が開始／将棋・順位戦B級1組

　将棋の藤井聡太竜王（王位、叡王、棋聖、19）が2月3日、順位戦B級1組12回戦で、阿久津主税八段（39）と午前10時から対局を開始した。初のA級昇級が目前に迫っている藤井竜王だが、敗れれば最終13回戦で勝利しても昇級を逃す可能性が出てくるため、絶対に負けられない正念場の一局だ。

【中継】順位戦 B級1組 12回戦藤井聡太竜王対阿久津主税八段

　ALSOK杯王将戦七番勝負では現タイトル保持者の渡辺明王将（名人、棋王、37）に開幕から3連勝し、史上4人目の五冠を最年少で達成しようとしているが、この順位戦B級1組では、A級への昇級濃厚というところから、激しい競り合いへと巻き込まれている。前局までに8勝2敗は単独トップで、本局に勝利し、3番手につける稲葉陽八段（33）が敗れると、最終局を前に昇級条件である上位2人に入ることが確定する。反面、本局に藤井竜王が敗れた場合は最大で藤井竜王、稲葉八段、千田翔太七段（27）、佐々木勇気七段（27）の4人が最終戦を前に8勝3敗で並ぶ可能性がある。さらに前年成績を元にした順位は、藤井竜王よりも稲葉八段、千田七段が上位のため、全日程終了時に9勝3敗で並んでも2人に「頭ハネ」を食らい、昇級を逃すことも起こり得る。

　持ち時間は各6時間で、先手は藤井竜王。ABEMAではこの対局を終局まで生放送するほか、同時刻に行われる稲葉八段の対局なども放送する。
（ABEMA／将棋チャンネルより）