将棋の順位戦A級8回戦が2月4日に行われ、斎藤慎太郎八段(28)が豊島将之九段(31)に勝利した。今期無傷の8連勝を果たし、さらに後続に3差をつけたことから同級の首位が確定、最終9回戦を前に2期連続で渡辺明名人(棋王、王将、37)への挑戦権獲得を決めた。
【中継】順位戦 A級 8回戦 豊島将之九段 対 斎藤慎太郎八段
斎藤八段は昨期、A級初挑戦で8勝1敗の好成績を収めて渡辺名人への挑戦権を獲得。名人戦七番勝負では1勝4敗に終わり名人奪取はならなかったが、今期も1回戦から快調に7連勝。後続に2差をつけて本局を迎えていた。
昨期のA級で唯一の黒星を喫した豊島九段との一局は先手番から角換わりで始まると、互角の序盤から中盤には有利に。ただ終盤に向かうに連れて逆転を許すと、残り時間もわずかとなり日付も変わったあたりでは敗色濃厚といったところまで追い詰められた。
終局後、斎藤八段は「序盤は指してみたい将棋で前例もほとんどない展開でした。中盤から慌ててしまって、かなりまずい将棋だったかなと思います。一応、最後まで諦めずに指そうというところでした」と振り返ると、名人挑戦を決めたことには「順位戦の対局は出来すぎくらいと思っていましたが、本局はかなり中盤に厳しい課題を感じましたので、まだまだ直さないところが多いなと思いますが、2年連続で結果を出せたことはよかったと思います」と語った。
(ABEMA/将棋チャンネルより)