渡辺明棋王、永瀬拓矢王座に先勝 2022年初勝利で10連覇に好スタート/将棋・棋王戦五番勝負
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 将棋の棋王戦五番勝負第1局が2月6日に行われ、渡辺明棋王(名人、王将、37)が永瀬拓矢王座(29)に140手で勝利した。10連覇を目指す渡辺棋王は、2022年に入り公式戦5連敗を喫していたが、無類の強さを誇るこの棋王戦で底力を発揮。手強い挑戦者を相手との競り合いを制して、好スタートを切った。

【中継】棋王戦 五番勝負 第一局 渡辺明棋王 対 永瀬拓矢王座

 序盤は先手の永瀬王座が矢倉、後手の渡辺棋王が雁木に構えた一局になると、渡辺棋王は「ちょっと序盤で軽率な手を指してしまって、予定ではなくなってしまいました」と想定外の進行であったと明かしたように、早々に前例のない展開に。中盤では形勢が行ったり来たりする激しい勝負になると、終盤に入ったところでは永瀬玉が上部脱出から入玉を目指し、これを渡辺棋王が阻止できるかということが勝負の焦点になった。「時間がないので、いやなことが起きるかもしれないと思っていた」と、持ち時間を使い切り1分将棋に入ったところでもミスができない局面が続いたが、なんとか永瀬玉を捕まえることに成功し、最後は即詰みに討ち取った。

 渡辺棋王は新年に入り、ALSOK杯王将戦七番勝負で藤井聡太竜王(王位、叡王、棋聖、19)に3連敗を喫するなど、前日までに5局全敗と成績が落ち込んでいたが、初の獲得から9連覇している棋王戦の開幕局で、タイトルホルダー同士の勝負で勝利。この1勝が冬のタイトル戦で抜群の成績を収める「冬将軍」の本領を見せるきっかけとなるか。今後の対局にも注目だ。
ABEMA/将棋チャンネルより)

第47期 棋王戦 五番勝負 第一局 渡辺明棋王 対 永瀬拓矢王座 | 新しい未来のテレビ | ABEMA
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