見違えるようにレベルアップした姿が、ファンを魅了した。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2021」2月10日の第1試合、KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり（連盟）が7回のアガリを記録する大トップを獲得。急性虫垂炎の手術で戦列を離れていたが、復帰後の活躍が目覚ましい。
前節から続けて登板となる高宮、この試合は東家スタートで、南家以下はセガサミーフェニックス・茅森早香（最高位戦）、TEAM雷電・瀬戸熊直樹（連盟）、EX風林火山・松ヶ瀬隆弥（RMU）という並びで始まった。高宮は東1局、ドラの發を暗刻にしてテンパイすると、2軒リーチをかいくぐって茅森からロン。發・赤・ドラ3の1万2000点を手に入れた。
9日の試合では解説・土田浩翔（最高位戦）も唸らせる巧みな打ち回しを見せた高宮。手術を経て、立て続けに好ゲームを展開する姿には視聴者から「ダイジョーブ博士成功ルート」「覚醒したｗ」「やはり手術は大成功だった」の声が飛んだ。「ダイジョーブ博士」とはKONAMIの人気ゲームタイトル「パワフルプロ野球」に登場するキャラクターだが、作中にはこの博士の手術によって選手の能力を成功すればアップ、失敗すればダウンするというイベントがある。シーズン中の手術という逆境を覚醒のチャンスに変えた高宮に、視聴者の視線が集まった。
東1局1本場はダマテンで3000点（＋300点）のツモアガリ。また2本場は鳴いて2100点（＋600点）と高打点に加え軽打のアガリもしっかり決め、迎えた3本場。親を落とそうと松ヶ瀬が仕掛けてきたが、ここで高宮は中を鳴いて応戦。8巡目にテンパイすると、ホンイツ・中の5800点（＋900点）を松ヶ瀬からアガって、持ち点は早くも5万点を超えた。ダントツとなっても決して手を緩めない高宮は東4局、松ヶ瀬から跳満をアガり、勝利を決定付けた。
インタビューでこの圧巻の内容について問われると、高宮は少し恥ずかしそうに「楽しかったです」と一言。「自分がアガリに行きたい手がほとんどだったので、それがアガリに結びついて良かったです」と計7回にも及んだアガリを振り返った。またファンに対しては「暖かいお声がけをいただいていた皆様に、いい報告をしたいと思っていたので良かったです」と感謝のメッセージを送っていた。
高宮が戦列を離れている間は、エース佐々木寿人（連盟）や伊達朱里紗（連盟）が奮闘していた。ここに来て佐々木は個人成績で29位に沈む大乱調。佐々木に負けないインファイトスタイルを持つ高宮には大いに期待がかかるところだ。それに応えて高宮は復帰後に素晴らしい内容と結果を収め、まさに「博士」の手術は大成功。打者のステータスで例えればパワー（打点）は文句なしのA、またミート（アガリ率）もまたAと、最強バッターとしての水準を手に入れた。勝利に会心のスマイルを見せる高宮には「高宮さんナイストップです！」「まりちゃん最高やー」とファンからの声援が飛び交っていた。
【第1試合結果】
1着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり（連盟）6万4500点／＋84.5
2着 セガサミーフェニックス・茅森早香（最高位戦）2万3100点／＋3.1
3着 TEAM雷電・瀬戸熊直樹（連盟）7600点／▲32.4
4着 EX風林火山・松ヶ瀬隆弥（RMU）4800点／▲55.2
※連盟＝日本プロ麻雀連盟、最高位戦＝最高位戦日本プロ麻雀協会、協会＝日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ（各16試合）、さらに上位4位がファイナルシリーズ（12試合）に進出し、優勝を争う。
（ABEMA／麻雀チャンネルより）
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