連投は、さほど珍しいことではない。だが、どちらも2時間超のロングゲームとなると、さすがの「麻雀星人」もお疲れだったようだ。
「最速最強」の異名を取る渋谷ABEMASのエース・多井隆晴(RMU)は、その麻雀の強さから、今期よりMリーグの公式スポンサーである日清食品の「日清焼そばU.F.O.」の公式Twitterで「麻雀星人」として認定されている。そんな多井はプロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2021」2月22日の第1試合・第2試合に連投。第1試合は中盤に4連続のアガリを見せるも3着。第2試合も一時はトップに躍り出るも、中盤で赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(最高位戦)にまくられ、3万7800点の2着となった。
ポイントに換算すると、第1試合は▲12.7ポイントで、第2試合は+17.8ポイント。累計では5.1ポイントのプラスと、現在4位に位置するチームとしては及第点であり、セミファイナル進出に向けて自身も「大きくへこまなければ相当、楽になる」と試合後のインタビューで語った。「ガムシャラにやれば、トップを取れていたかもしれない」。試合内容を振り返った多井は、「ガムシャラさが足りなかった」と反省した一方、「今日みたいな時にトップを取るような麻雀だったら5回くらいラスってるはずなんで」ともコメント。「相手が強かったです」とトップを取った選手たちを称えたが、その一方で、明らかに表情はお疲れモードだった。
それもそのはず、第1試合は15局、第2試合は21局の大熱戦で、多井は1人で36局、合わせて4時間24分ほど打ち続けたことになる。これについて多井は「配牌にドラと赤がないと大体、降りてるんで、流局しちゃうんですよね」と自虐を込めて笑ったが、疲れていてもチームのエース、残り10戦となったレギュラーシーズンについては「僕がちゃんと麻雀が打てるうちに藤田監督には絶対に優勝を味わってほしい」と自身を鼓舞。「負けることは考えずに、優勝だけを目指して頑張りたいと思います」。U.F.O.も「宇宙から来た仲間」と認める麻雀星人が、悲願の優勝へと突き進む。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)