いけない、将棋界のレジェンドの手を煩わせては!将棋界のレジェンド・羽生善治九段(51)が2月23日、朝日杯将棋オープン戦の準決勝・決勝で、現地の大盤解説に登場。ファンを楽しませるわかりやすい解説をしていたが、終局後に対局者を交えての感想戦の際に、てきぱき働く羽生九段に、後輩たちが慌てることに。このコミカルに見えたシーンに、ファンから笑いが巻き起こることになった。
羽生九段といえば歴代最多のタイトル99期に棋戦優勝45回、タイトルの七冠独占や永世七冠、さらに将棋界初の国民栄誉賞など、数々の大記録を打ち立てた、まさにレジェンドだ。タイトル戦線からは少し離れているが、その存在感は抜群で、最近では移設が決まっている将棋会館の建設委員会で委員長を務めてもいる。
丁寧かつ穏やかに話す羽生九段だが、やはり後輩棋士から憧れのさらに上にもいるような存在。特に盤を離れれば、話すだけでも緊張する後輩も多くいることだろう。この日行われた朝日杯では、対局した棋士が終局後に大盤解説に来て感想戦をすることが恒例になっている。準決勝を終えた永瀬拓矢王座(29)と稲葉陽八段(33)がやってくると、早速勝敗を分けたポイントについての話になった。
すると羽生九段が「じゃあ、やりましょうか。はいはいはい、はいはいはい」と、永瀬王座が口にした局面を、どんどんと大盤で並べ始めた。これに慌てたのが永瀬王座と稲葉八段。自分も手伝わなければと、すかさず他の駒に手を伸ばしだし、結果として大盤の前で3人の手が入り乱れるという事態になった。
通常、多くても解説の聞き手の2人で並べ直すところを、まさかの3人同時プレイになるレアシーンになったため、ファンからは「三人でw」「三位一体」「豪華すぎ草」「てきぱきと働く羽生さん新鮮」と、笑いと喜びも入り混じった声が多数生まれていた。
(ABEMA/将棋チャンネルより)