「渚のリーチ」がやっと実った黒沢咲、昨年末以来のトップに著書持参で笑顔の感謝／麻雀・Mリーグ

　メンゼンで高打点を狙う高級志向の雀風「セレブ打法」が炸裂。TEAM雷電の黒沢咲（連盟）が、昨年12月24日以来の大勝利で笑顔を見せた。

　前日まで、個人成績は▲270.5ポイントの26位。他のチームメイトと同じく、今シーズンは苦しい日々が続いている。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2021」3月1日の第2試合は、起家からKADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾（協会）、EX風林火山・二階堂亜樹（連盟）、渋谷ABEMAS・多井隆晴（RMU）、黒沢の並びでスタート。第1試合、チームとしては1月25日以来、個人としては昨年11月2日以来のトップを飾った瀬戸熊直樹（連盟）からバトンを受け継いだ黒沢は、いきなり東1局、親の堀を追いかける形で六万と發のシャンポン待ちでリーチをかけると、すぐさま亜樹から發が捨てられてリーチ・一発・發・赤・ドラの8000点(供託＋1000点）を奪取した。

拡大する

　続く東2局では多井に3900点を振り込んだものの、東3局1本場では配牌で対子だった中を鳴かずに落としてリーチ・ツモ・平和・ドラの5200点（＋300点、供託1000点）を獲得。親で迎えた東4局ではダブ東・ドラの5800点（供託1000点）、東4局1本場ではテンパイ崩しから高打点を目指してリーチ・ツモ・タンヤオ・赤の満貫・1万2000点（＋300点、供託1000点）を創造し、都合、3連続のアガリで持ち点を5万5700点とした。

　「途中からは、静かにしてなさいという手が来ていた」。後半は静観しつつ放銃を回避し、そのまま逃げ切り。インタビューでは「遠回りになるんですけど、思い切って行きました」と得意の闘牌を振り返り、「こんな状況なのに笑顔のインタビューが見たいと言ってくれる」というファンに対して、「モチベーションを落とさずに一生懸命、戦うことができました」と頭を下げた。終盤では、2月26日発売の自伝的小説「渚のリーチ」を恐縮しながらプロモーション。「すでにTwitterではたくさんの方が感想を下さって嬉しい」とし、「会社員との2足のわらじで麻雀プロをしていた」当時の話などが見所と説明した黒沢は、第1戦の瀬戸熊に続いて2戦連続で初の著書を宣伝できたことに感謝しつつ、雷電の麻雀は「面白いんです」とお馴染みの決めポーズでインタビューを締めた。

【第2試合結果】

1位　TEAM雷電・黒沢咲（連盟）5万700点／＋70.7
2位　渋谷ABEMAS・多井隆晴（RMU）2万7000点／＋7.0
3位　KADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾（協会）2万5900点／▲14.1
4位　EX風林火山・二階堂亜樹（連盟）－3600点／▲63.6

【3月1日終了時点での成績】

1位　U-NEXT Pirates　＋313.1（84/90）
2位　セガサミーフェニックス　＋268.4（84/90）
3位　渋谷ABEMAS　＋260.9（84/90）
4位　EX風林火山　＋216.3（84/90）
5位　KONAMI麻雀格闘倶楽部　＋178.6（84/90）
6位　KADOKAWAサクラナイツ　＋178.0（84/90）
7位　赤坂ドリブンズ　▲230.6（84/90）
8位　TEAM雷電　▲1204.7（84/90）

※連盟＝日本プロ麻雀連盟、最高位戦＝最高位戦日本プロ麻雀協会、協会＝日本プロ麻雀協会

◆Mリーグ　2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ（各16試合）、さらに上位4位がファイナルシリーズ（12試合）に進出し、優勝を争う。
（ABEMA／麻雀チャンネルより）

この記事の画像一覧