将棋の叡王戦本戦トーナメント2回戦が3月17日に行われ、佐藤天彦九段(34)が丸山忠久九段(51)に114手で勝利した。佐藤九段は準決勝に進出、出口若武五段(26)と対戦する。
【中継】叡王戦 本戦トーナメント2回戦 丸山忠久九段対佐藤天彦九段
丸山九段の先手番で始まった一局は、佐藤九段が誘導する形で横歩取りの進行。前例では先手が大きく勝敗でリードする形になったが、佐藤九段の研究もあってか、序盤・中盤とぴったり互角のまま手が進んだ。両者間で細かく形勢が揺れ動いたが、傾き始めたのは指し手も80手を過ぎたあたりから。佐藤九段が2枚の桂馬を巧みに使い7筋から攻略の糸口を見つけると、ここから丸山陣のバランスが崩れ、一気に佐藤九段ペースに。自玉の安全度を高めつつ、丸山玉の上部を阻む形で決着をつけた。
叡王戦の本戦トーナメントは、段位別の予選を勝ち抜いた12人と前期ベスト4以上の4人、合計16人で行われ、優勝者が現タイトル保持者の藤井聡太叡王(竜王、王位、王将、棋聖、19)への挑戦権を得る。
(ABEMA/将棋チャンネルより)