将棋の竜王戦1組、5位出場者決定戦の1回戦が3月18日に行われ、豊島将之九段(31)と稲葉陽八段(33)が現在対局中だ。関西実力者同士の一局は、相掛かりから始まり、午後6時からの夕食休憩までに、形勢は稲葉八段が有利に。残り持ち時間でも稲葉八段が1時間近くリードしている。勝者は来期の1組残留以上が確定、敗者は2組への降級が決まる重要な一局。夜戦に入り、さらに白熱しそうだ。
【中継】竜王戦1組 出場者決定戦 豊島将之九段 対 稲葉陽八段
現タイトル保持者は、藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、19)。トップ棋士同士の戦いが続く中、年度勝率も.8125と5期連続で8割超えをキープする「絶対王者」になりつつある。豊島九段は16局も指し4勝12敗を苦しめられた。また稲葉八段は順位戦B級1組で戦い、勝利を収めた。同じ関西の後輩が、次々とタイトルを取っていく中、先輩2人にとっては、この藤井竜王を倒さない限り、自身のタイトル獲得も遠のくような状況だ。
勝てば残留以上、負ければ2組への降級となる一局は、相掛かりからの出だしとなり、午後6時までに54手目まで進行。序盤から稲葉八段が歩損を承知で両端を突き捨てる構想からリードを奪うと、その後も時間をかけずに指し進めたことから、研究手順だったとうかがえる攻めが成功。ペースを握って夜戦を迎えた。
持ち時間は各5時間で、振り駒の結果、先手は稲葉八段。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
【夕食の注文】
豊島将之九段 注文なし 稲葉陽八段 肉なん定食(うどん)
【夕食休憩時の残り持ち時間】
豊島将之九段 1時間11分(消費3時間49分) 稲葉陽八段 2時間2分(消費2時間58分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)