各世代の実力者が集まる団体戦において、特に若手においては名を売る大チャンスだ。プロ将棋界の早指し団体戦「第5回ABEMAトーナメント」に渡辺明名人(棋王、37)は3大会連続のリーダー棋士として参加する。過去2大会はいずれも後輩棋士をドラフトで指名、第3回大会は準優勝、第4回大会は本戦1回戦で敗れたが、大会を通じて感じるのは、まだ名が売れる前の若手の認識が早まることだ。「若手の強い人たちが、この大会で我々プロにも、将棋ファンの方にも早く浸透するようになりましたね」と、次世代エースに名乗りをあげる場所になっているという。