
<大相撲三月場所>◇千秋楽◇27日◇大阪・エディオンアリーナ大阪
優勝決定戦で関脇・若隆景(荒汐)が、前頭七枚目・高安(田子ノ浦)を上手出し投げで下し、初めての賜杯を手にした。双葉山以来、86年振りの新関脇Vという偉業達成となった。
どちらが勝っても初優勝という優勝決定戦、取組前から会場は熱気に包まれた。両力士、気持ちを切り替えて臨んだ一番、若隆景は土俵際まで押し込まれたが、粘り腰で耐え、最後は上手出し投げで高安を土俵に沈めた。この取組を受け、ABEMAで解説を務めた元横綱・若乃花の花田虎上氏は「良い相撲でしたね! 両力士素晴らしかった」と絶賛しつつ、「高安が一気に出たところを右上手取られましたね。最後、詰めが甘かった」と敗因について分析した。
この優勝決定戦を受け、「令和史の名勝負だー!」「興奮した」などの興奮気味の声が視聴者から続々到着。「新関脇やったー!!!!」「東北に明るいニュース!頑張れ東北!」と福島出身の若隆景を祝うコメントや、「高安お疲れいい取り組みだった」「高安も頑張った」といった労いの声も寄せられていた。
なお、本割で若隆景は大関・正代(時津風)に寄り切りで、高安は関脇・阿炎(錣山)に送り倒しで敗れ、優勝決定戦が行われる運びに。正代は9勝6敗、阿炎は8勝目を挙げ、勝ち越しを決めた。
また、ここまで3敗で優勝の可能性を残していた前頭六枚目・琴ノ若(佐渡ヶ嶽)は、小結・豊昇龍(立浪)に下手出し投げで敗れ4敗目を喫した。豊昇龍は8勝目を挙げ、勝ち越し。大関・御嶽海(出羽海)は、大関・貴景勝(常盤山)を上手出し投げで下し、11勝4敗で春場所を終えた。貴景勝は8勝7敗で、かど番を脱出している。(ABEMA『大相撲チャンネル』)
2025年11月場所 千秋楽
更新日時:2025/11/23 19:08
※ ○=勝ち、●=負け、□=不戦勝、■=不戦敗




