<大相撲三月場所>◇千秋楽◇27日◇大阪・エディオンアリーナ大阪
優勝決定戦で関脇・若隆景(荒汐)が、前頭七枚目・高安(田子ノ浦)を上手出し投げで下し、初めての賜杯を手にした。双葉山以来、86年振りの新関脇Vという偉業達成となった。
どちらが勝っても初優勝という優勝決定戦、取組前から会場は熱気に包まれた。両力士、気持ちを切り替えて臨んだ一番、若隆景は土俵際まで押し込まれたが、粘り腰で耐え、最後は上手出し投げで高安を土俵に沈めた。この取組を受け、ABEMAで解説を務めた元横綱・若乃花の花田虎上氏は「良い相撲でしたね! 両力士素晴らしかった」と絶賛しつつ、「高安が一気に出たところを右上手取られましたね。最後、詰めが甘かった」と敗因について分析した。