大相撲三月場所>◇千秋楽◇27日◇大阪・エディオンアリーナ大阪

 関脇・若隆景(荒汐)が初優勝。大横綱・双葉山以来、86年振りの新関脇Vという偉業を達成した。

 3年ぶりに有観客の開催となった春場所は、一人横綱の照ノ富士が六日目の18日、日本相撲協会に「右踵骨骨挫傷、左変形性膝関節症により約1カ月の加療を要する見込み」との診断書を提出して休場。序盤から“大荒れ”の様相を呈した。

 そんな中、今場所の若隆景は低い相撲を意識し、順調に勝ち星を重ねた。千秋楽の本割で大関・正代(時津風)に敗れ、前頭七枚目・高安(田子ノ浦)と優勝決定戦を繰り広げたが、重圧を跳ね除け、見事初優勝を決めた。

初めての優勝インタビューでは、優勝の実感を「まだちょっと湧かない」と答えつつ、地元・福島への思いを明かす場面も。これを受け「元気貰えました 嬉しいです 若隆景ありがとう」「福島の人たちの希望になる」といったコメントがネット上に寄せられた。

 優勝インタビューの内容は以下の通り。

――初優勝の若隆景関です!

 (拍手を受け)ありがとうございます。

――このあたたかな拍手、どう受け取ってますか?

 うれしいです。

――優勝の実感は湧いてきましたか?

 まだちょっと湧かないですね。

――初めて抱いた賜杯。どんな感じでしたか?

 重たかったです。

――今日について伺いますが、結びの一番の前に高安関が敗れて、その中で土俵に上がりました。どんな心境でしたか?

 心境は変わらないです。一生懸命相撲を取ろうと思っていました。

――かたくなることはなかったですか?

 そうですね。

――決定戦の内容は覚えていますか?

 最後、なんとか残せたというのが自分の感覚としてありました。

――すごい粘りでしたね。

 一生懸命相撲を取ろうと思いました。

――新関脇での優勝というのは、あの双葉山関以来だそうです。大変なことをやってのけましたね。

 来場所からが大事だと思っています。頑張ります。

――今日は館内にお母様とご家族もいらっしゃっていると聞いています。かっこいい姿を見せられたんじゃないですか?

 そうですね。家族にはいつも支えてもらっているので、良いところを見せられたと思います。

――今場所を振り返ってもらって、どんな相撲が優勝につながったと感じていますか?

 いつも言っているんですけど、下からの攻めというのが、今場所は良かったのかなと思います。

――幕内最年長の玉鷲関が「相撲を教えて欲しい」と言っていました。

 はい…困ります(笑)。

――今場所は関脇で、祖父の若葉山関を番付で抜いて優勝となりました。この姿を見せたかったんじゃないですか?

 はい。うれしいですね。

――関取は福島の出身です。福島のたくさんの方が、応援しています。福島への思いを改めてお願いします。

 震災から11年経ってまだまだ復興も進んでいないところもあるので、こんな風に自分が土俵でできることを精一杯やって良い姿を届けたいと思います。

――本当におめでとうございました。

 ありがとうございました。(ABEMA『大相撲チャンネル』)

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若隆景、初の優勝インタビューで語る地元・福島への思い「元気貰えました 嬉しいです ありがとう」ファン感謝