<大相撲三月場所>◇千秋楽◇27日◇大阪・エディオンアリーナ大阪
 関脇・若隆景(荒汐)が初優勝。大横綱・双葉山以来、86年振りの新関脇Vという偉業を達成した。
 3年ぶりに有観客の開催となった春場所は、一人横綱の照ノ富士が六日目の18日、日本相撲協会に「右踵骨骨挫傷、左変形性膝関節症により約1カ月の加療を要する見込み」との診断書を提出して休場。序盤から“大荒れ”の様相を呈した。
 そんな中、今場所の若隆景は低い相撲を意識し、順調に勝ち星を重ねた。千秋楽の本割で大関・正代(時津風)に敗れ、前頭七枚目・高安(田子ノ浦)と優勝決定戦を繰り広げたが、重圧を跳ね除け、見事初優勝を決めた。