誰もがベタオリしたくなるような場面だった。プロ麻雀リーグ「朝日新聞Mリーグ2021-22」セミファイナルシリーズ、4月1日の第1試合で、KONAMI麻雀格闘倶楽部・滝沢和典(連盟)が親のセガサミーフェニックス・近藤誠一(最高位戦)によるドラの暗カンに立ち向かい、アガリを決める会心の局があった。
東3局10巡目、親の近藤はドラ六万を暗カン。カン6索でタンヤオ・ドラ5のテンパイを組む。これに滝沢は九万をチーしてテンパイ。白の後付けで近藤のチャンス手を潰しにかかった。もし振り込めば最低でも親満貫、1万2000点以上の失点で大惨事だ。ベタオリより自ら動くことを選んだ滝沢に視聴者も「タッキー、チー!テンパイ!」「かっこいいわほんま」「これはおもろい」と沸き立った。
終盤、EX風林火山・勝又健志(連盟)からもリーチがかかり、卓上は沸騰、見る者が固唾を飲んで見守る展開となったが、滝沢は見事にこの白をツモ。ライバル2者のチャンス手を潰し、白・赤・ドラの5200点を手に入れた。親の暗カンにもひるむことなく押し返した戦いぶりにファンは喝采だ。「やりますねぇ!」「男やな!」「今日は滝沢DAYの予感しかない」と、その勇気を称える声が惜しみなく送られていた。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)
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