将棋の名人戦七番勝負の第1局が4月7日に2日目を迎えた。前日6日に渡辺明名人(棋王、37)が封じた57手目が開封された。封じ手は「▲5三銀成」。午前9時すぎに斎藤慎太郎八段(28)の手番で、対局は再開した。形勢は渡辺名人が有利で、持ち時間でも1時間半以上、渡辺名人がリード。2期連続挑戦の斎藤八段は、大事な初戦でどこまで反撃できるか。
【中継】名人戦七番勝負第一局 2日目 渡辺明名人 対 斎藤慎太郎八段
渡辺名人と斎藤八段は、昨年の名人戦七番勝負でも対戦。第1局は斎藤八段が制したが、第2局から渡辺名人の充実ぶりが光り、4連勝で名人初防衛を果たした。斎藤八段も、再び順位戦A級で活躍し、8勝1敗の好成績で挑戦権を獲得。リベンジマッチへ、晴れの舞台に戻ってきた。
渡辺名人は深い序盤研究とともに中盤、終盤にも力を発揮する。タイトル30期は歴代4位、現役2位の快記録でもある。斎藤八段は正統派の居飛車党で、終盤の粘りに特徴があり、長時間対局での成績も目覚ましい。
注目の第1局は相矢倉の出だしになると、中盤に入ったところで渡辺名人が3筋、4筋を起点に激しい攻め。ペースを握ったと見られている。斎藤八段にとっては我慢の時間が続いており、どこで反撃に転じられるかが勝負の分かれ目だ。
両者の対戦は過去に12回あり、渡辺名人が8勝4敗と勝ち越している。持ち時間は各9時間の2日制で、振り駒の結果、先手は渡辺名人。第2局以降は先手・後手が交互に入れ替わり、第7局まで進んだ場合は再度振り駒となる。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
【封じ手時点での残り持ち時間】
渡辺明名人 5時間54分(消費3時間6分) 斎藤慎太郎八段 4時間12分(消費時間4時間48分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)