エンゼルス大谷翔平投手がメジャーに挑戦して5年、本拠地で迎えた開幕戦はかつてないほどの盛り上がりだった。先発の準備のため、左翼後方でブルペン投球を行った後、大谷は三塁側のベンチへと歩いて向かった。すると客席から「MVP!MVP!」と、ファンの合唱が始まった。その後、開幕マウンドに向かう大谷に沸き起こるファンの大歓声。満員の4万4723人の注目を一心に浴びた。
一方で、アストロズの選手には一斉に「ブ~~~~~」とののしる声が上がった。2018年に電子機器を利用したサイン盗みが発覚し、主力選手の一人だった1番打者アルトゥーベには容赦ない大ブーイング。見逃し三振に打ち取ると、再び大歓声に変わった。1回裏の攻撃で大谷が打席に立てば、今度はMVPコールが響き渡る。最も盛り上がったのは、最終打席の8回2死三塁。一発出れば同点の場面で右翼へ大飛球を放ったが、フェンス手前で失速した。フルスイングにはどよめきが聞こえ、ファンは大谷の結果に一喜一憂した。気温34度の熱気とともに、球場内の雰囲気は目まぐるしく変わった。
昨年オフ、満票でMVPを獲得したことで、期待値が一気に高まっている。アリゾナ州から開幕戦を観戦に訪れたエイミーさん(50)は、「今年は投手でさらに良くなってると思う。勝利数は、彼の背番号と同じ17勝ね」と、昨季の9勝からジャンプアップを期待。無数の大谷の顔で埋まったTシャツを着た57歳の女性は「2年連続のMVPね!」と、歴史的なシーズンとなった昨年の再来を願っていた。
初戦は球数制限があったため、5回途中80球で降板した。1点リードを許しての交代となったにも関わらず、スタンドの観客はスタンディングオベーションと拍手喝采でたたえた。結果は黒星スタートとなったが、今季もメジャーの主役は二刀流・大谷。そう感じさせる開幕戦の熱狂ぶりだった。【斎藤庸裕】
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