将棋のヒューリック杯棋聖戦の決勝トーナメント準決勝が4月14日に行われ、渡辺明名人(棋王、37)が久保利明九段(46)に211手で勝利した。渡辺名人は挑戦者決定戦に進出、勝利すれば2期連続で藤井聡太棋聖(竜王、王位、叡王、王将、19)に挑戦となる。
【中継】ヒューリック杯棋聖戦決勝T 渡辺明名人 対 久保利明九段
渡辺名人が居飛車、久保九段が三間飛車の対抗形で始まった一局は中盤から少しずつ渡辺名人がリードし終盤に突入した。それでも捌きと粘りに定評がある久保九段が巧みな指し回しで持ちこたえ混戦とした。形勢は渡辺名人が優勢ながらも、146手目で両者ともに持ち時間を使い切ると、ここから65手も1分将棋で指し続ける大熱戦に。ミスの許されない中、渡辺名人が振り切り勝利を収めた。
渡辺名人は2期前に棋聖のタイトル保持者として藤井棋聖と五番勝負で対戦。1勝3敗で失冠、藤井棋聖が最年少でのタイトル獲得記録を作ると、昨期は立場が入れ替わり渡辺名人が挑戦者としてリベンジマッチ。ただ0勝3敗のストレート負けとなり奪取はならなかった。
(ABEMA/将棋チャンネルより)