将棋の竜王戦1組ランキング戦の決勝が5月13日に行われ、永瀬拓矢王座(29)と佐藤天彦九段(34)が午前10時から対局を開始した。両者は既に本戦出場を決めているが、優勝者は本戦で1勝すれば挑戦者決定三番勝負に進めるスーパーシードになるため、譲れない一局だ。
【中継】竜王戦1組 ランキング戦決勝 永瀬拓矢王座 対 佐藤天彦九段
永瀬王座は、2009年10月に四段昇段。竜王戦1組(1組:5期)、順位戦A級(A級:2期)。タイトルは叡王1期、王座3期の計4期で、棋戦優勝は2回。ヒューリック杯棋聖戦では挑戦権を獲得、五番勝負への進出を決めている。徹底した「負けない将棋」が持ち味で、2022年度は4連勝と好調。二冠、さらには三冠に向けて幸先のいいスタートを切っている。
佐藤九段は、2006年10月に四段昇段。竜王戦1組(1組:8期)、順位戦A級(A級以上:8期)。タイトルは名人3期で、棋戦優勝は4回。エレガントな装いから「貴族」の愛称で親しまれるが、将棋では居飛車だけでなく近年では振り飛車も指しこなし、新機軸を出している。
竜王の現タイトル保持者は藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、19)で、昨年初挑戦し豊島将之九段(32)に七番勝負で4連勝のストレート勝ち。2組ランキング戦から無敗のまま奪取という記録も作った。挑戦権を争う三番勝負で戦ったのが、昨期1組優勝した永瀬王座だ。
持ち時間は各5時間で、振り駒の結果、先手は永瀬王座。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)