ファンには神回!全8局で振り飛車7勝で棋士も満足「振り飛車のよさを見せられたことが一番うれしい」/将棋・ABEMAトーナメント
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 この夜は、振り飛車党にとっては夢の時間だったかもしれない。将棋界の早指し団体戦「第5回ABEMAトーナメント」の予選Bリーグ第2試合、チーム糸谷とチーム菅井の対戦が5月14日に放送された。両チーム合わせて6人の棋士で、振り飛車党は実に5人。全8局が行われたが、そのうち相振り飛車の1局を含め、7勝が振り飛車によるもの。アマチュアには愛好者が多い振り飛車が大活躍する試合となった。

【動画】振り飛車が大活躍したチーム糸谷とチーム菅井の対戦

 振り飛車は居飛車よりも、自分の指し慣れた形に組みやすいこともあり、好んで指すアマチュアが多い。一方、プロの世界では居飛車党が大半を占め、振り飛車党は年々押されている。そんな中、この試合では相居飛車の対局は1局もなく、1局が相振り飛車、残り7局は居飛車対振り飛車の対抗形と、全局で振り飛車が見られることになった。

 チーム菅井が、振り飛車党の3人を揃えて「真・振り飛車」というチーム名にしたが、この試合に限ってはチーム糸谷の黒沢怜生六段(30)、西田拓也五段(30)の方が、存分に振り飛車の魅力、威力をファンに示すことになった。チーム菅井のリーダー菅井竜也八段(30)、久保利明九段(46)が相振り飛車を避けて居飛車を選ぶ中、黒沢六段と西田五段は3局全て振り飛車を選択。それぞれ2勝1敗の好成績で、チームを勝利に導いた。

 西田五段のコメントも注目を浴びた。決着局となった第8局、菅井八段が序盤から角交換をしてきたのに対し、ここでもひるまず飛車を振って我が道を進むと、102手で快勝。「序盤は意外でしたが、うまく対応できました。自分の中では結構冷静に指せました」と納得の表情を浮かべると、直後には「振り飛車のよさを見せることができたんじゃないかと思っていますし、それが一番うれしいです」と、ひたすら三間飛車で指し続ける棋士らしい一言。ファンからも「西田の振り飛車はガチもん」「振った方が勝つルール」「チーム振り飛車に勝つ振り飛車党」といったコメントが寄せられていた。

◆第5回ABEMAトーナメント 第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦として開催。ドラフト会議で14人のリーダー棋士が2人ずつ指名。残り1チームは、指名を漏れた棋士がトーナメントを実施、上位3人がチームとなり全15チームで戦う。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チームの対戦は予選リーグ、本戦トーナメント通じて5本先取の9本勝負。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

【動画】予選突破し試合を振り返るチーム糸谷
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【動画】振り飛車が大活躍したチーム糸谷とチーム菅井の対戦
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【動画】終始落ち着いた様子の佐藤和俊七段
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