貴景勝、決死の“猫だまし”に館内騒然も「可愛く負けた」ファン無念 照ノ富士が3敗死守
【映像】館内が騒然となった決死の「猫だまし」

大相撲五月場所>◇十三日目◇20日◇東京・両国国技館

 横綱・照ノ富士(伊勢ヶ濱)が大関・貴景勝(常盤山)を寄り倒しで下し、3敗を死守して10勝目を挙げた。途中、貴景勝は決死の“猫だまし”で局面の打開を図ったものの惜しくも敗れ、ファンからは「可愛く負けたww」「猫だまし通用せず」といった無念の声が寄せられた。

【映像】館内が騒然となった決死の「猫だまし」

 立ち合いぶつかり合った後、すぐに引いて回り込んだ貴景勝。照ノ富士は前みつに手がかかるも切れてしまい、つかまえられずに両者激しい攻防戦を展開。その後、距離を保って互いに様子をうかがうように睨み合うと、突如として貴景勝が両手を「バチン」と叩く“猫だまし”を披露。この奇策に館内は騒然となり、ABEMAで実況を務めた高橋大輔アナウンサーも「おお、猫だましから前に行きました!」と興奮気味に語った。

 すぐに貴景勝が踏み込んで当たっていくと、落ちない照ノ富士が圧力をかけて攻め、最後は右上手に手をかけるような形で照ノ富士が寄り倒しを決めて10勝目となる勝ち星を挙げた。土俵際のすくい投げが不発に終わった貴景勝は惜しくも敗れて7敗目を喫し、今場所負け越しまで後がない状態となった。

 激しい攻防戦を繰り広げて客席を大いに沸かせた一番。ABEMAで解説を務めた元大関・豪栄道の武隈親方は、敗れた貴景勝について「(当たりは)悪くないですね。攻めも悪くないです」とコメント。続けて「ただ、照ノ富士はやっぱり膝がずっと曲がっているし、足が揃わなかったですね。落ち着いていました」と、奇策にも動じなかった照ノ富士の実力を指摘した。

 猫だましで不意打ちを狙った貴景勝の作戦に、視聴者は「えwww」「猫だまし!」「パチン!!」と大盛り上がり。その後、あえなく寄り倒しで敗れると、「可愛く負けたww」「猫だまし通用せず」「考えたけどダメだったな」「猫だませませんでした」「必死さは伝わってきた」といったコメントが相次いで寄せられた。

 なお、十三日目の取組では前頭四枚目・隆の勝(常盤山)が関脇・若隆景(荒汐)に引き落としで敗れて3敗に後退。一方、前頭十二枚目・佐田の海(境川)は小結・豊昇龍(立浪)を寄り倒しで下して3敗を守り、十三日目を終えて優勝争いは照ノ富士、隆の勝、佐田の海の3人が3敗でトップに並ぶ展開となった。(ABEMA『大相撲チャンネル』) 

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