将棋の名人戦七番勝負第5局が5月28日、岡山県倉敷市「倉敷市芸文館」で行われ、渡辺明名人(棋王、38)と斎藤慎太郎八段(29)が午前9時から対局を開始した。ここまでのシリーズ成績は3勝1敗で、渡辺名人が3連覇に王手をかけている。このまま一気に防衛を果たすか、斎藤八段が粘って初名人に望みをつなぐか。
【中継】名人戦七番勝負第五局1日目 渡辺明名人 対 斎藤慎太郎八段
渡辺名人は2000年4月に四段昇段。竜王戦1組(1組以上:16期)、第79期名人でA級以上は12期。タイトル獲得数は歴代4位、現役2位の30期で、棋戦優勝も11回を数える。現在、最多の五冠を保持する藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、19)を追う1番手で、深い序盤研究から終盤の勝負強さまで、ハイレベルでのバランスのよさが光る名棋士だ。
斎藤八段は2012年4月に四段昇段。竜王戦2組(1組:2期)、順位戦A級(A級:3期)。タイトルは王座1期で経験があり、順位戦A級では2期連続で8勝1敗の好成績を残し、連続で名人挑戦を果たしている。長時間対局で好成績を収めることが多く粘り強さには定評がある。また詰将棋で培った終盤力も秀でている。
今期の名人戦は第1局、第2局と渡辺名人が快勝。第3局も渡辺名人のペースで進んでいたが、斎藤八段が終盤で形勢をひっくり返し逆転で勝利した。第4局は拮抗した中盤から終盤にかけて渡辺名人が猛攻で抜け出し快勝。3勝目を挙げ、3連覇に王手をかけた。
持ち時間は各9時間の2日制で、先手は渡辺名人。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)