声優・高橋李依がヒロインと呼ばれるのが苦手な理由とは?【『高木さん』インタビュー】
『高木さん』3期配信中 »

 2022年6月10日より、劇場版「からかい上手の高木さん」が公開中だ。とある中学校で隣の席になった女の子・高木さんに、何かとからかわれ続ける男の子・西片のニヤキュンなやり取りを中心としたストーリーが描かれるシリーズ最新作となり、2018年にTVアニメ第1期、2019年に第2期、そして第3期が2022年1月から3月まで放送された。

【動画】からかい上手の高木さん3

 小学館「ゲッサン」刊の『からかい上手の高木さん』『あしたは土曜日』(共に作・山本崇一朗)を原作に、TVシリーズを手がけたスタッフの手によって、劇場版では第3期のラストで描かれたホワイトデーの出来事を経て中学3年生となった高木さんと西片のひと夏の物語が描かれる。

 高木さんを演じる声優・高橋李依の代表作の1つにもなっている人気シリーズだが、西片をからかうときの絶妙なニュアンスの出し方には本人の演技プラン以外にも重要な要素があったという。

 高木さんの演技について高橋は「常にアフレコ現場には、高木さんのことが大好きなスタッフの方がいるんです(笑)。それぞれの高木さん像を持っているので、私の中で高木さんだったらこうしゃべるのではないかというパターンを一度演じてみて聞いてもらってから、もっとからかってみてほしいという意見やあえていつも通りに振る舞った方がいいのでは? という意見をもとに、複数のパターンを演じてみて決めるといった試行錯誤を、みんなでやっていることが大きいと思います」と語る。

 最終的に完成形となった映像と合わさったときにどうハマるのか、シナリオの流れも踏まえつつ押していくのか引いていくのかという選択を経て、高木さんの絶妙なからかい演技は作られていったという。それだけ高木さんに愛を持ったスタッフや原作ファンの存在はプレッシャーにならなかったのだろうか? 高橋は「すごくありました」と答えつつ言葉を紡ぐ。

 「こうしてシリーズが続いているのは、私の演技が高木さんに合っていると思ってくださる方々のおかげだと思っているのですが、原作を読んでいるときに読者の脳内で再生される声って何通りも想像できますし、それだけ正解があるんです。自分の記憶を思い出させるようなシチュエーションもたくさんあって、当時好きだった子の声で再生されるということもありますし、そんな皆さんの中にある高木さん像をどうやって声に出して作っていったらいいか、プレッシャーを感じつつ考えていきました」と振り返った高橋は、最後に明るくこう締めくくる。

 「今では劇場版までシリーズが続いたので自信を持って演じていますし、(視聴者の)高木さんに合わないという意見に関しても、それもそうだよねって思います。高木さんだもん!」

 そんな『からかい上手の高木さん』シリーズのアフレコ現場で忘れてはならない存在が、西片を演じる声優・梶裕貴だ。台本を読み込み事前に考えた演技プランをもとに、テストで演じてみたのちスタッフの意見などを踏まえて本番となるテイクを撮っていく基本的なアフレコの流れの中で、独自のやり取りがあったという。

 「『高木さん』シリーズのアフレコ現場で、自主リテイクをしやすい流れを作って下さったのも梶さんで、私も安心してやらせてもらえました。実際にOKが出たものに対して、自主リテイクをすることは現場によってはいらないと言われることもある中で、スタッフさんも思い付いたのならどうぞ! という環境だったんです。思い付き次第挑戦させてもらえたのですが、それも本当に梶さんと一緒だったからだと思います」と、語る高橋だったが、梶の芝居によって自身の芝居が引き出されたシーンについても言及する。

 「第3期の最終話(12話)で西片が走って(高木さんの乗る車を)追いかけて来てくれたシーンでは、事前にこんな声色を出そうとか考えないで、長年やってきている梶さんの演じる西片の言葉を聞いて受ける芝居に徹しようと。それに尽きるというか、それに徹するという感じでしたね」と話し、声優としての信頼関係があってこその掛け合いの妙があったことが明らかとなった。

 高木さんをはじめ数多くの作品でヒロインを演じてきた高橋だが、インタビューの中で、ヒロインや主役という位置付けは演技をする上で重要ではないという話題に。

 「演じるキャラクターたちのポジションをヒロインだと思うことが少なくて。言い方が難しいのですが、高木さんを演じるときもヒロインだからという特別視した向き合い方ではなく、西片ありきの1人の女の子として向き合い続けている感じですね」と話す高橋は、続けて「なので、いろいろな媒体さんでヒロインと書いていただくこともすごく恥ずかしくて……。私が照れちゃうんです(笑)」と率直な心情を吐露する。

 ヒロインと呼ばれることは苦手なのかというストレートな質問に対して「苦手です! ポジションで括られる感じがして、どちらかと言えば苦手になっちゃいますね。全然そう書いていただいて大丈夫なのですが」と、取材者への配慮を見せつつ回答した。

 キャラクターに真摯に向き合う、高橋の声優としての一端が垣間見ることができたのではないだろうか。劇場版「からかい上手の高木さん」では、高橋と梶が演じてきた高木さんと西片がどのような結末を迎えるのか、それぞれの演技にも注目してみてほしい。

声優・高橋李依がヒロインと呼ばれるのが苦手な理由とは?【『高木さん』インタビュー】

【公式HP】https://takagi3.me/
【Twitter】https://twitter.com/takagi3_anime
(C)2022 山本崇一朗・小学館/劇場版からかい上手の高木さん製作委員会
取材・テキスト/kato

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