丸山忠久九段が2手目から大長考!?敵チームも「さすが…」ファンは「画面がフリーズしたかと」「固まったw」/将棋・ABEMAトーナメント
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 出だしの超長考に、仲間も敵にも動揺が走った。プロ将棋界唯一の団体戦「第5回ABEMAトーナメント」予選Cリーグ第3試合、チーム豊島とチーム山崎の対戦が6月11日に放送された。2局目を任された丸山忠久九段(51)は、敵チームのリーダー・山崎隆之八段(41)の初手を見て“フリーズ”。超早指し戦での長考に、ファンも「固まったw」「みんなが混乱する」と仰天した様子だった。

【動画】フリーズ!?丸山忠久九段が2手目に超長考

 両者の公式戦対局数は全23局。初対局は2000年12月、新人王戦で優勝した山崎四段と丸山名人(いずれも肩書きは当時)による記念対局だった。山崎四段の横歩取りとなった一局は、57手という短手数で名人を破る結果となり大きな話題を呼んだ。現在の公式戦対戦成績は山崎八段12勝、丸山九段の11勝となっているが、両者がABEMAトーナメントで対戦とありファンは大注目。後手番のスペシャリストと呼ばれる丸山九段に対し、山崎八段は「スペシャリストに真正面からではなく横から挑む感じです!」と勢いよく飛び出し▲4八銀。まさかの一手に後手番の丸山九段の動きが固まった。

 これにはチーム山崎の阿久津主税八段(39)が「固まったぞ!?すごくないですか!?さすが…初手だけで10秒以上考えてる」と松尾歩八段(42)と目を見合わせて仰天。解説を務めた金井恒太六段(36)は「我々の動揺を誘う一手が出ましたね。歩を突くもんだと思っていましたが…。丸山九段が角換わりのスペシャリストであることを意識した立ち上がりなんですね」と解説していた。

 超早指し棋戦のABEMAトーナメントは、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。そのため1秒たりとも無駄にはできず、約15秒を費やした丸山九段の2手目は異例の長考といっても過言ではない。この対応には、解説者、敵チームはもちろんファンもビックリ、「ちょww」「固まったw」「初手で爆笑」「みんなが混乱する」「画面フリーズしたんじゃないよね!?」とコメントが多数挙げられていた。

 丸山九段は「あまり見たことのない形になって時間を使ってしまっいましたが、勢いよく行ってみました。6七香成のところで食いついていけたのかなという風に思いました」と山崎八段の執念の粘りを振り切って、108手で今期初勝利。価値のある後手番での勝利を掴み取り、「あまり勝ってなかったので、ホッとしています」と満面の笑顔を見せていた。

 ◆第5回ABEMAトーナメント 第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦として開催。ドラフト会議で14人のリーダー棋士が2人ずつ指名。残り1チームは、指名を漏れた棋士がトーナメントを実施、上位3人がチームとなり全15チームで戦う。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チームの対戦は予選リーグ、本戦トーナメント通じて5本先取の9本勝負。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。優勝賞金は1000万円。
ABEMA/将棋チャンネルより)

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