【MLB】マリナーズ0-4エンゼルス(6月19日・日本時間20日/シアトル)
エンゼルスの大谷翔平投手が「3番・DH」で先発出場、第1打席でセンターフライに倒れた。この打席の3球目、カウント2-0からタイムをかけたが、相手投手の早すぎるテンポにたまらず「待った!」。まだしっかりと構える前に投げ始めようとしたことに、思わず首を振るシーンが生まれた。
前日のダブルヘッダーでは2試合合計、9打数無安打と好調だった打撃が一休みだった大谷。それでも外野へ大きなフライを連発するなど、今季14号を予感させる当たりは多く見られていた。そんな中、マリナーズとの5連戦の最終戦となった試合で、今季好調のマリナーズ先発ギルバートと対戦。過去の成績では三振か四球かという珍しい結果が残っていた。
長身から投げ下ろす速球が武器のギルバートに対して初球からしっかりとボールを見極めていた大谷だったが、3球目にたまらずタイムをかけた。まだちゃんと構えを取っていなかったからだ。それというのもこのギルバート、球速も96マイル(154.5キロ)前後を計測するが、投球間のテンポも実に早い。先発投手としてはメジャー最速とも言われ、15秒にも満たない間に、どんどんと投げ込んでくる。平均が18秒台であることを考えれば3秒以上も早いため、打者とのタイミングが合わないのも無理はないところだ。
大谷も足場を固め、バットを一度ベースに置き、クルッと1回バットを回して肩にかつぎ、そこから構えるというルーティンを取っていたが、構えが固まる前にギルバートが投球動作を始めてしまったのを確認すると、たまらず球審に向かってタイムを要求。直後に「まだまだ」と首を振るような仕草まで見られていた。
その後もギルバートの投球にタイミングが合わなかった大谷は第2打席がセンターライナー、第3打席はレフトフライ。第4打席は相手投手がムニョスに代わったが空振り三振に倒れて4打数無安打だった。14打席でノーヒットと、好調から一転してブレーキとなったが、音無しの期間をどれだけ短くできるか。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)






