その打球の行方を追う数秒間は、さぞ気分がよかったことだろう。6月21日(日本時間22日)に行われたエンゼルスとロイヤルズの一戦で、エンゼルス3点ビハインドで迎えた9回1死一、二塁から「3番・DH」で先発出場していた大谷翔平投手が、この日2本目のホームランとなる同点15号3ランを放った。完璧なまでに捉えた感触から、本人もその場で立ったまま高く舞い上がった打球の行方を見続けたが、とてつもない音と勢いを放った打球に、球場のファンたちも直後に「行った!」と確信し、大口を開けてオールスタンディング。球場全体が「確信立ち」することとなった。
【動画】大谷翔平、特大の同点15号3ランで「確信立ち」ファンは総立ち・大歓声
相手投手との駆け引き、豪快な打撃フォーム、強烈なインパクト。多くのファンが感動に震え、絶叫するような豪快なホームランだが、細かい説明はもはや不要だった。打球速度113.5マイル(182.7キロ)、角度32度という申し分ない数値で飛び出したボールは、誰も防ぎようもない上空へと一直線に向かい、飛距離438フィート(133.5メートル)を記録。ボールがスタンドに消えるまでの数秒間は、この瞬間に起きた出来事の余韻を楽しむために用意されたようなものだった。日本のファンからも「鳥肌止まらん」「みんな口あんぐりしてる」「スーパースター爆発」など、興奮気味のコメントが殺到するような一発。当然ながら現地の盛り上がりは最高潮の一言だ。
「行くか」「届くか」という当たりではない。条件反射的に「入った!」とわかるものだ。フェンスぎりぎりか、という当たりであれば「お?行くか?」と考える時間があるが、今回の15号に関しては、見ている者が声を出すにしろ出さないにしろ、自然と口が開いてしまうような衝撃度を伴うものだった。むしろ「あー!」や「うおー!」など、言葉にならない声を発するのがやっとだったかもしれない。そうしてボールがスタンドに届くまでの数秒の間に「すごい!」「やばい」、現地のファンなら「OMG!」と叫ぶようになっただろう。
映像でも何度も見返したくなるようなこのホームラン。「固め打ち」が特徴でもある大谷であれば、投手として先発する明日の試合でも、自分を援護するべく、またも放つかもしれない。その時は15号以上の衝撃と感動を伴って、またもやファンがオールスタンディングとなって歓喜する。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
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