その打球の行方を追う数秒間は、さぞ気分がよかったことだろう。6月21日(日本時間22日)に行われたエンゼルスとロイヤルズの一戦で、エンゼルス3点ビハインドで迎えた9回1死一、二塁から「3番・DH」で先発出場していた大谷翔平投手が、この日2本目のホームランとなる同点15号3ランを放った。完璧なまでに捉えた感触から、本人もその場で立ったまま高く舞い上がった打球の行方を見続けたが、とてつもない音と勢いを放った打球に、球場のファンたちも直後に「行った!」と確信し、大口を開けてオールスタンディング。球場全体が「確信立ち」することとなった。