将棋の叡王戦段位別予選(九段戦)が7月1日に行われ、佐藤康光九段(52)が129手で木村一基九段(49)に勝利した。この結果で、佐藤九段はCブロック準決勝進出を決めた。
振り駒の結果、先手番となった佐藤九段は矢倉を志向。木村九段は急戦を目指した。じっくりとした序盤戦を経て、後手の銀桂交換から激しい戦いへと展開。銀桂交換から木村九段がペースを握ったかと思われたが、力を溜めていた佐藤九段が終盤戦で攻勢に転じた。両者1分勝負の白熱の最終盤。激しい攻防戦の末、佐藤九段が押し切り勝利をもぎ取った。
この結果で、佐藤九段は九段戦Cブロック準決勝に進出。さらに、2022年度初白星を飾った。叡王戦は第3期から3年連続で本戦に出場しており、3期ぶりの予選突破に向けて好発進を遂げた。
叡王戦は四段から九段までに分かれた段位別予選を行い、12人が予選を通過する。シード棋士4人を加えた16人で本戦を戦い、藤井聡太叡王(竜王、王位、王将、棋聖、19)への挑戦者を決める。九段戦は、A、B、Cの3グループに分かれてトーナメントを行い、優勝者3人が本戦に出場する。洋菓子メーカーの不二家が主催の棋戦で、対局時にはお菓子ボックスが設置される。
(ABEMA/将棋チャンネルより)