フラットな関係こそがチーム戦躍進のカギ?将棋界の早指し団体戦「第5回ABEMAトーナメント」の予選Eリーグ第1試合、チーム渡辺とチーム藤井の対戦が7月9日に放送された。第1局では早速、渡辺明名人(棋王、38)と藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、19)が激突。名人が幸先の良い先勝を飾ったが、チーム渡辺のエース・近藤誠也七段(25)からは「正直勝つと思ってなかった」と爆弾発言が飛び出し、視聴者を大爆笑させた。
開幕戦から超豪華カードの対戦が実現した。第1試合では早速リーダー対決が実現。渡辺名人VS藤井竜王のタイトル戦さながらの大激戦となった。矢倉の出だしから、序盤では後手の藤井竜王が△4四歩と工夫を見せ、解説の門倉啓太五段(35)も「総合力が問われる一局」と言葉に熱が込もった。角をさばいて歩得になった渡辺名人がペースを掴むと、最後は王手竜取りから詰みに討ち取った。
大激戦を制し、仲間に先勝を持ち帰った渡辺名人は「上手く指せたと思う」と満面の笑み。仲間の元に戻ると「“大誤算”、ビックリしたでしょ!」とはしゃいだ。名人が何をおっしゃる…とはならず、近藤七段は「ええ、ちょっと(笑)」とバッサリ。ABEMAトーナメント3年連続1位指名のチーム渡辺の大エース、さらには同門の兄弟弟子と、絆の深い両者だからこそのツッコミだった。
近藤七段は、続く第2局の自分の出番の前にも「正直勝つと思ってなかった」と話すなど、興奮冷めやらぬ様子。ファンからは「本音w」「仲いいなw」「おいおい」「思ってなかったんかいw」「素顔すぎん」「正直者めw」「そういうこと言える関係なのねw」と爆笑のコメントであふれかえっていた。
◆第5回ABEMAトーナメント 第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦として開催。ドラフト会議で14人のリーダー棋士が2人ずつ指名。残り1チームは、指名を漏れた棋士がトーナメントを実施、上位3人がチームとなり全15チームで戦う。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チームの対戦は予選リーグ、本戦トーナメント通じて5本先取の9本勝負。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)