【MLB】エンゼルス-アストロズ(7月12日・日本時間13日/アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手が「3番・DH」で先発出場した試合で、アストロズの先発ガルシアが、日本でも有名になってきた「ゆりかご投法」を披露した。走者がいないシーンで、ゆらゆらと左右に動いてリズムを刻んでから投げる様子が、赤ちゃんを抱えた大人のように見えることから「ゆりかご」と呼ばれているが、過去にはまるで見たこともないような個性的なフォームの投手がたくさんいた。現地の中継映像では、ガルシアのフォームに注目しつつ、過去の名投手たちの映像も紹介した。
さしもの大谷も、この投げ方は真似できないことだろう。ガルシアのゆりかご投法は日本ではまず見られないものだが、メジャーリーグの歴史を紐解くと、この投げ方でよくスピードボールが投げられたものだというほど、すさまじい投げ方があった。最初に例に出たのは主にジャイアンツでプレーし通算243勝を挙げた右腕のマリシャル。左足を大きく上げるが、体がひっくり返ってしまうのではないかというほどの高さで、ぎりぎりのバランスを保った後に反動で力強く投げ込んでいた。
また次に紹介されたのは、通算229勝の右腕・ティアント。一度、完全に二塁ベースの方向まで体をひねり上げてからサイドスローで投げ込むというもので、後に日本からメジャーに挑戦、活躍した野茂英雄氏のトルネード投法も思い起こすようなフォームだった。
日本でも、足を高く上げるといえば村田兆治氏のマサカリ投法などが有名だが、近年の投球フォームは効率よく無駄を省き、コンパクトなものが増えている。ファンがものまねしたくなるようなフォームで投げ込むガルシアは、今となっては非常に貴重な存在かもしれない。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
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