軽やかなステップから勢いそのままに「キューン!」。そんな音が聞こえてきそうな送球がメジャーリーグの舞台で生まれた。パイレーツのクルーズ内野手は、ショートゴロを華麗に捌くと、一塁へスロー。これがスタッドキャストでの計測史上、内野手としては最速となる97.8マイル(157.4キロ)を記録し、ファンから「クローザーやれ」「身体能力ヤバいな」と驚きの声が寄せられることになった。
【映像】内野手なのに157.4キロを計測した爆速送球(24分05秒ごろ~)
クルーズはドミニカ出身の長身選手で、200.7センチ・99.8キロという体格。2メートル超えながら細身なスタイルで、動きもしなやかな。身体能力の高さが溢れ出ているといったタイプだ。
既にクルーズの守備範囲の広さと強肩はMLBなら知るところだが、さらに広く知らしめることになったのが、内野手史上最速の送球だ。マーリンズ戦、やや三塁寄りに飛んだゴロを回り込んで捕球すると、しっかり上体を起こしてからステップし、サイドスロー気味に腕をブンッ!放たれたボールはレーザーばりにファーストミットに突進していった。計測された数字は内野手史上最速の97.8マイル。ファーストのミットも危うく破れかけるのではと心配されるほどのスピードボールだった。
フライやゴロに対してたっぷりと助走がつけられる外野手には、100マイル(161キロ)を超える送球をする選手もいるが、より流れの中でのプレーが要求される内野手で、ここまでの数字は驚異的のひとこと。「カットボールを覚えて投手転向した方がいいわ」というコメントが寄せられるのも無理はなかった。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)




