将棋の竜王戦挑戦者決定トーナメントが7月19日に行われ、山崎隆之八段(41)が稲葉陽八段(33)に86手で勝利した。山崎八段は次戦、1組優勝の永瀬拓矢王座(29)と対戦。勝利すれば挑戦者決定三番勝負への進出が決まる。
【中継】竜王戦 決勝トーナメント 山崎隆之八段 対 稲葉陽八段
稲葉八段の先手番で始まった一局は相居飛車となり稲葉八段が左美濃、山崎八段が雁木に構えた。中観に入ったところで稲葉八段が少しずつ有利となり、そのまま進むかと思われたが、山崎八段の攻めに対して受けに回ったところで、中継していたABEMAの「SHOGI AI」は互角を示し、流れは山崎八段に。勢いづいた山崎八段の激しい攻めが次々と刺さりだすと、夜戦入ったあたりでは完全に山崎八段ペースに。敵陣深くに作ったと金で稲葉玉の一方の退路を断ち、もう一方から寄せていく攻めが決まり、見事に寄せ切った。
現在のタイトル保持者は藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、20)。山崎八段が挑戦するには次戦、永瀬王座に勝利し、反対側のブロックを勝ち上がってきた棋士と、トーナメント決勝にあたる三番勝負で2勝する必要がある。
(ABEMA/将棋チャンネルより)