来年の3月8日から1次ラウンドが開催される『2023 WORLD BASEBALL CLASSIC』(以下、WBC)で、栗山英樹監督が率いる侍ジャパンの投手コーチを務める吉井理人氏がWBCで活躍しそうな投手に言及。その理由についても明かした。
まず名前が挙がったのが巨人の大勢(翁田大勢)投手。2021年のドラフト1位で、今季ここまで36試合に登板して1勝1敗25セーブ、5つのホールドで防御率2.02(数字はいずれも7月21日時点)。チームの守護神として欠くことのできない存在になっている大勢について、吉井氏は「横手投げっぽいけど、伸びてくるボールはあまり大リーグにはいない。外国で通用するのでは」と絶賛する。
さらに今季からソフトバンクに加入。31試合に登板して3勝3敗1セーブ、14ホールドを挙げている又吉克樹投手についても「あのカッターが果たして大リーグに通用するのか見てみたい」と述べれば、今季2年目で中継ぎとしてブレイクし、1勝3敗25ホールドの好成績を挙げている阪神の湯浅京己投手に関しては「真っすぐが伸び真っスラしている。カット系で曲がる。上手くいけば、リベラ(元ニューヨーク・ヤンキースのクローザー。MLB歴代最多の通算652セーブのギネス世界記録保持者)」と期待を込めた。
そのうえで吉井氏は「世界で野球を盛り上げたいという思いがある。そういった特徴を持ったピッチャーを選んで活躍させたい」とも続けた。
また「個人的な夢」と前置きした吉井氏は「ダルビッシュ(有)、大谷(翔平)、佐々木朗希がいるチームでコーチをしてみたい。何とか出てほしいと思っている」と仰天プランも明かしたが「プレッシャーは無いのか?」と聞かれると「楽しみしかない」と即答した。
吉井氏はいずれの3選手とも関係がある。栗山監督と師弟関係にある大谷は、先日行われた米大リーグのオールスターでの記者会見でWBCについて「出たい気持ちはもちろんありますし、自分に実力があるのであれば、選んでもらえるのであれば。プレーしたいな、という気持ちはもちろんあります」と前向きな言葉を残している。
一方、日本では来週の26日(火)、27日(水)に『マイナビオールスターゲーム2022』が開催される。名前の挙がった選手も出場を予定していたが、第7波が猛威を振るっている新型コロナウイルスの影響もあり、残念ながら巨人の大勢をはじめ多くの選手の欠場が発表されたが、日本を代表する選手たちが躍動する“夢の球宴”から目を離すことはできない。