羽生善治九段、佐藤康光九段との166回目“レジェンド対決”制す ベスト8入り/将棋・棋王戦挑決T
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 将棋の棋王戦コナミグループ杯挑戦者決定トーナメント3回戦が8月5日に行われ、羽生善治九段(51)が佐藤康光九段(52)に89手で勝利した。羽生九段はベスト8に進出、次戦は広瀬章人八段(35)と菅井竜也八段(30)の勝者と対戦する。

【映像】羽生九段・佐藤九段による166回目のレジェンド対決

 両者の過去の対戦は羽生九段が110勝、佐藤九段が55勝、同一カードとしては歴代単独4位の166局目という多さ。長年トップで活躍してきたレジェンドならではの対局数だが、対局前にはどちらに上座が着くかを譲り合うというコミカルなシーンもあった中、羽生九段の先手番から戦型は横歩取りでスタートした。

 両者ともに中住まいで戦うバランス型の序盤になると、お互い横歩を取り、飛車が右に左にと頻繁に目まぐるしく動き回ったところで昼食休憩を迎えた。午後に入ると2筋、3筋の攻防で羽生九段が抜け出し優勢に。持ち時間でも常にリードを奪う理想的な展開で指し進めると、終盤にはスパッと大駒を切り飛ばす気持ちのいい寄せも決まり、快勝を収めた。

 棋王戦の挑決トーナメントはベスト4以上で2敗失格システムを採用しており、敗れた記者は敗者復活戦に回る。勝者組の優勝者は、挑戦者決定二番勝負で1勝すれば挑戦権獲得。敗者復活戦の優勝者は2連勝が必要になる。現在のタイトル保持者は渡辺明棋王(名人、38)。なおベスト8には永瀬拓矢王座(29)を破った新鋭・伊藤匠五段(19)が一番乗りを果たしている。
ABEMA/将棋チャンネルより)

【映像】羽生九段・佐藤九段による166回目のレジェンド対決
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