将棋の藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、20)への挑戦者決定三番勝負第1局が8月9日に行われ、山崎隆之八段(41)と広瀬章人八段(35)が午前10時から対局を開始した。三番勝負の勝者が10月7日に開幕する七番勝負への挑戦権を獲得する。
山崎八段は1998年4月に四段昇段。竜王戦1組(1組:10期)、順位戦B級1組(A級:1期)。タイトル経験はないが棋戦優勝は8回を数え、タイトル戦昇格前の第1期叡王戦で優勝経験を持つ。独特な指し回しの居飛車党で、少々の不利からの逆転勝ちも多いことから「ちょいワル逆転術」という呼び名も。今期の竜王戦は1組4位で本戦に出場。前局では1組優勝の永瀬拓矢王座(29)を破り、10年ぶり2度目の三番勝負の舞台にたどり着いた。自身初の竜王挑戦に向けて、正念場を迎えている。
広瀬八段は、2005年4月に四段昇段。竜王戦2組(1組以上:3期)、順位戦A級(A級:9期)。タイトルは竜王1期、王位1期。棋戦優勝は新人王戦で1回。元々は振り飛車を多用していたが、その後転向し居飛車党のトッププレーヤーとして、各棋戦でも上位の常連に名を連ねる。今期の竜王戦は2組優勝から決勝トーナメントに進出。自身が竜王を獲得した2018年度(第31期)以来2度目の挑戦者決定戦に臨んでいる。
両者のこれまでの対戦成績は8局で、山崎八段の3勝、広瀬八段の5勝。持ち時間は各5時間、振り駒の結果、先手番は山崎八段に決まった。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)