将棋の藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、20)は8月10日、名古屋市「名古屋将棋対局場」で菅井竜也八段(30)と順位戦A級2回戦の対局を行っている。先手の菅井八段の得意戦法「中飛車」の出だしから、難解な中盤戦を振り飛車ペースで進行。本格的な戦いが始まる夜戦に向けて、大きな注目が集まっている。
今期初めてA級の舞台を戦う藤井竜王。1回戦を白星発進し、2回戦では振り飛車党のトップに君臨する菅井八段との激突となった。菅井八段の先手で、戦型は中飛車に。後手の藤井竜王は、早々に端歩を進める工夫を見せた。ABEMAの中継に出演した佐々木勇気七段(28)は「菅井穴熊は相当強い。(藤井竜王は)端歩で穴熊を作らせなかったのは大きい」とコメント。同じく解説を務める佐々木大地七段(27)は「この将棋は、菅井八段の方が経験値は圧倒的に高いと思われます。練りに練った作戦なのでは」と話した。
夕食休憩を前に、ABEMAの「SHOGI AI」はわずかに菅井八段寄りの数字を表示。後手の藤井竜王は持ち時間を多く消費しており、2時間を切っている。佐々木勇七段は「藤井さんであっても消耗していると思う。現局面は菅井さんのペースでは」と加えていた。約2年ぶりの対戦で勝利を飾るのはどちらか。いよいよ始まる本格的な戦いは注目だ。本局の持ち時間は各6時間。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
【夕食の注文】
藤井聡太竜王 鮭みりん焼と惣菜弁当
菅井竜也八段 ヒレかつ弁当(味噌)
【夕食休憩時の残り持ち時間】
▲菅井竜也八段 3時間9分(消費2時間51分)
△藤井聡太竜王 1時間59分(消費4時間1分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)