将棋界の早指し団体戦「第5回ABEMAトーナメント」で、本戦トーナメント出場を控えるチーム糸谷の糸谷哲郎八段(33)、黒沢怜生六段(30)、西田拓也五段(30)の3人が集結。予選突破を祝う“ご褒美”として、キャンプ場でバーベキューを楽しんだ。
チーム糸谷のチーム動画と言えば、これまでにバンジージャンプ、ゲテモノ料理試食と、毎回ハードな挑戦で話題を集めてきた。今期も予選リーグ前には、「過去一番の過酷さ」と言われた真冬の滝行&火渡り修行に挑戦。当人ならずとも、ファンから悲鳴が上がっていた。その甲斐あってか、予選Bリーグを首位通過。今回は「ご褒美ロケ」と聞かされていたものの黒沢六段、西田五段は「これが本当なら楽しみ」「本当ならね…」とビクビクしながらキャンプ場に向かった。
予想に反し、キャンプ場には“本当に”バーベキューの材料がズラリ。それぞれが火起こし担当、お肉担当、カレー担当と別れて準備に取り掛かった。「包丁を握ったことがない」という黒沢六段はお肉担当に。恐々とした手つきながら、丁寧に具材の大きさを揃えて切り分け、彩り良く串に刺し準備を整えた。糸谷八段はカレー担当。トマトピューレをたっぷり使い、スパイス調合もすべて“糸谷流”の本格派カレーを完成させた。火起こし担当の西田五段が準備した炭火で、じっくり肉を焼き上げ乾杯。過去のチーム動画からは想像ができないほど、和やかなランチとなった。
食後にはスイカ割りにもチャレンジ。糸谷八段と西田五段の誘導役、スイカ割り初挑戦の黒沢六段が打者となり「これはチーム戦ですね!」と意気込んだ。野球バットを軸に5回転し、目隠しした黒沢六段の足元はヨロヨロ。「まっすぐ!」「もうちょっと左!」と指示が飛ぶものの「いや真っ直ぐがわからないんで!」と団結力の危機(?)が訪れる場面も見られ、ファンからは「レオ先生キレてるw」「やばい笑ったw」「チーム力w」と爆笑のコメントも上がっていた。
予選リーグにも増して厳しい戦いが予想される本戦では、同じリーグを戦った斎藤慎太郎八段(29)率いるチーム斎藤と準決勝進出をかけて戦う。束の間の“夏休み”を満喫した3人は、「こんなに楽しいチーム動画になるとは」「疑ってすいませんでしたって感じですね」と笑顔。糸谷八段は「チームワークもさらに強化されたと思うので、この勢いで本戦も頑張っていきたいですね。優勝目掛けて突き進んでいきましょう!」と呼びかけた。
楽しいままに撮影は終了…と思われたが、糸谷八段の目線の先にはチームメイトが何やらコソコソ。「先生!用意しておきました!」とドラム缶風呂が準備されていた。流れるままにタオル姿となった糸谷八段は、「おっと!?これ、冷たいですよ!?結局チーム動画にはオチがあるんですね!」と、最後は“お約束”の絶叫シーンで締めくくられていた。
◆第5回ABEMAトーナメント 第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦として開催。ドラフト会議で14人のリーダー棋士が2人ずつ指名。残り1チームは、指名を漏れた棋士がトーナメントを実施、上位3人がチームとなり全15チームで戦う。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チームの対戦は予選リーグ、本戦トーナメント通じて5本先取の9本勝負。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)