将棋の藤井聡太王位(竜王、叡王、王将、棋聖、20)に豊島将之九段(32)が挑む、お~いお茶杯王位戦七番勝負第4局は8月23日、徳島市の「渭水苑」で対局場検分が行われた。豊島九段にとっては、本局が新型コロナウイルス感染後の復帰戦。両者が顔を合わせるのは約1カ月ぶりとあり、24、25日に行われる第4局には大きな注目が集まっている。
本来、第4局は15、16日に佐賀県嬉野市「和多屋別荘」で予定されていたが、豊島九段の新型コロナウイルス感染が明らかになり開催が見送られた。体調の回復を待ち、元々第5局の開催地だった徳島市での対局を第4局として開催。豊島九段は検分後、「多くの方にご迷惑とご心配をお掛けして、大変申し訳なく思っています。体調は回復しているので、ここからは対局に集中していきたいと思っています」と話した。
発症後は「休養を優先していた」といい、体の回復状況を見ながら対局に向けての準備を整えたという。「家から全く出ず普段とは違う環境だったので、指してみないとどうなるか分からない」とコメントした。
一方、シリーズ2勝1敗でリードする藤井王位は、「第3局から1カ月以上空く形になりましたが、その間も第4局へ向けて準備してきた。一手一手考えて戦っていければと思います。ファンの皆さまに楽しんでいただけるような熱戦にできれば」と意気込みを語った。
持ち時間は各8時間で、先手は藤井王位。
(写真提供/日本将棋連盟)