将棋の永瀬拓矢王座(29)に豊島将之九段(32)が挑戦する王座戦五番勝負が8月31日に開幕。注目の第1局は豊島九段が110手で先勝を上げた。ABEMAの中継には、永瀬王座と幼少期からの付き合いで研究仲間でもある佐々木勇気七段(28)が出演。解説の合間には、「心遣いができる人」という永瀬王座の素顔を明かした。
ストックに将棋研究に取り組む姿から「軍曹」の異名を持つ永瀬王座。対局中の険しい表情や、揮毫では「鬼」の一文字を記すなど、孤高の棋士という印象を持たれることも多い。しかし、佐々木七段は「(永瀬王座は)怖いとか厳しいとか言われがちなんですけど、私から言わせると、優しいとはちょっと違うけど心遣いができる人」だという。
2人が初めて盤を挟んだのは、永瀬王座が10歳、佐々木七段が8歳の頃。両者ともに「腐れ縁」と笑うが、トッププロとなった現在も切磋琢磨し合う大切な仲間だ。佐々木七段は「永瀬さんとのエピソードは、たくさんありすぎてどこから話せばいいかわからない」というが、その中でスノーボード中にケガをした直後に行われた研究会での話題を紹介した。
痛がる佐々木七段に対し、永瀬王座は「ハハハ!(骨折まで)あともう少しだったのにな」と憎まれ口も。佐々木七段は「牛乳を飲んだら治る!」と、そのまま研究会を続けた。しかし、日を空けて行われた次の研究会の時には、永瀬王座がたくさんの飲料の中に200ミリパックの牛乳を用意してくれていたという。「へー、優しいなって。治ってからもずっと牛乳が置いてあって。人がこういうのが好きだとか、喜んでいたというのを覚えているみたいなんですよね。弟がいるから気遣いができるんだと思います」と“軍曹”の素顔を明かした。
普段見ることのできないトップ棋士の一面に、視聴者も反応。「優しいなあ」「仲いいね」「ほれてまう」「兄貴気質なのね」「お母さんみたい」「ツンデレ王座かわええ」と多くのコメントが寄せられていた。
(ABEMA/将棋チャンネルより)