【MLB】エンゼルス3-2ヤンキース(8月31日・日本時間9月1日/アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手が「3番・DH」で先発出場、2点を追う6回1死一、二塁のチャンスから、センター越えに逆転となる30号3ランを放った。ヤンキースの主砲ジャッジとのア・リーグMVP争いに大きな注目が集まる中、「大谷の敷地」とも呼ばれるセンターのフェンスを越えたあたりの植え込みに消えた一発は、130メートル超の特大弾。本人だけでなく約4万3500人と超満員のファンもホームランを確信してか総立ち状態になり、球場全体が“MVP級”の盛り上がりとなった。
「入るかどうか」ではない。「入った」だ。バットとボールの衝突音、0.1秒にもならない一瞬にあっという間に飛んでいく弾道、打った本人の様子。それら全てでスタンドぎっしりと詰めかけたファンたちも、ホームランだと確信し、次々と立ち上がった。状況はエンゼルスが2点を追う6回。守備の乱れもあり、リズムを崩しかけたコールの隙を逃さなかった。初球ストレート、2球目チェンジアップと外れた3球目。いかに大谷相手とはいえ、勝負を避けてまで満塁にする選択はない。しかもマウンドにいるのはヤンキースのエースであるコール。力を込めて投げた97.9マイル(157.6キロ)だったが、これを大谷は待っていたように振り抜くと、タイミングがどんぴしゃりだったことを裏付けるように、コールの頭上高くを通過して、センターフェンスの向こう側まで一直線。第1打席でも、ほぼ同じ方向に飛ばし、フェンスギリギリの大飛球を放っていたが、飛距離にしてそこから約12メートルも遠くに飛ばすと、打球は植え込みの先に消えた。
今回のエンゼルスとヤンキースの3連戦は、大谷とジャッジ、2人のMVP候補が直接対決する最後のシリーズとあって、連日スタンドには地元のエンゼルスファンだけでなく、ヤンキースファンも多数詰めかけた。特にヤンキースのベンチがある一塁側・ライト側にかけては、白いシャツ・ユニフォームを着たヤンキースファンも多く、どちらのホームゲームかわからないほど、ヤンキースファンからも大きな声援が飛んでいた。その声に応えるように1戦目は大谷、ジャッジがともにホームラン、2戦目はジャッジが2試合連発。そして3戦目は大谷が2本目を放ち、ホームラン数だけ見れば2本と2本で引き分けた。ただ、大谷のホームランは1戦目の29号が勝ち越し、3戦目の30号が逆転と、どちらも勝利に直結する価値あるもの。打った瞬間、球場全体が総立ちになるインパクトについても、大谷に軍配があがったと言えそうだ。
敵味方のファン関係なく、衝撃の瞬間にファンが総立ちになる中、中継を見ていた日本のファンからも「日本の至宝」「MVPを手繰り寄せる一発」「興奮やばい泣ける」と、感動の言葉が止まらなかった。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
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