藤井聡太王位VS豊島将之九段 対局再開 注目の封じ手は歩の突き捨ての一手/将棋・王位戦七番勝負第5局
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 将棋藤井聡太王位(竜王、叡王、王将、棋聖、20)に豊島将之九段(32)が挑戦する、お〜いお茶杯王位戦七番勝負は9月6日、静岡県牧之原市の「平田寺」で第5局の対局を再開した。藤井王位が1日目に封じた60手目は、歩を突き捨てる一手だった。中盤の難所から終盤戦に向けて、どのような構想を描いているかに大きな注目が集まっている。

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 対局2日目の朝は、挑戦者の豊島九段が8時46分頃入室。藤井王位は同49分に着座し、対局の準備を整えていた。

 1勝3敗のカド番から、4期ぶりの王位復位を目指す豊島九段の先手で始まった第5局は、これまでの4局と同様「角換わり腰掛け銀」の出だしとなった。重要な一局とあり、互いに指し手は慎重。中盤の難所では、豊島九段が今後の方針を決めるべく中央地点に歩を先着させた。藤井王位はこの手を受け、1時間13分の長考。そのまま封じ手の定刻を迎えた。

 対局2日目を迎え、午前9時頃に立会人の青野照市九段(69)によって藤井王位の封じ手が開封された。後手が選んだのは、歩を突き捨てる一手だった。ABEMAの中継に出演した門倉啓太五段(35)は、「現代将棋の感覚。『攻めますよ』という意思を示しているので勇気のいる手です。一気に戦いが起きてもおかしくない」と解説した。

 持ち時間は各8時間。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

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