「まさか自分が」藤井聡太竜王に初挑戦する広瀬章人八段、和服新調し「“あちら側”に行く」と決意
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 将棋藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、20)が、9月5、6日に行われた第63期お〜いお茶杯王位戦七番勝負第5局で挑戦者の豊島将之九段(32)に勝利し、タイトル防衛と3連覇を達成した。対局2日目の6日には、ABEMAの中継に竜王戦挑戦者の広瀬章人八段(35)が出演。藤井竜王とタイトル戦で初対戦とあり、「今度は私が“あちら側”に行くんですね」と七番勝負への意気込みを語った。

【動画】藤井竜王と激突する竜王戦への決意を語る広瀬八段

 広瀬八段は、2018年度の竜王戦七番勝負で羽生善治竜王(肩書は当時)に勝利し、竜王位を初戴冠。今期の竜王戦挑戦者決定三番勝負で山崎隆之八段(41)に勝利し、藤井竜王への挑戦権を獲得した。今期の七番勝負では4期ぶりの復位を目指し、五冠王・藤井竜王に挑む。

 2022年度の広瀬八段は、10勝3敗で勝率0.7692と高い勝率をキープしているものの、挑戦権獲得は「まさか自分が」という感覚だったという。「最近は成績がパッとせず、タイトル戦に出るイメージがなかった。自分より強い人が対策を練って挑んでいるにも関わらず、全部跳ねのけている。戦って強さを再認識をする可能性が高いですね。子供が保育園に行っている時間がメインの研究時間なので、保育園に行けなくなったら大ピンチです」と“広瀬調”で決意を語った。

 タイトル戦は2019年度王将戦七番勝負の挑戦以来の登場とあり、「いろいろ久しぶりのことが多くて。着付けの練習もしました。たぶん大丈夫です」と将棋の作戦面はもちろん、徐々に身の回りの準備も整えているという。さらに「和服を新調することを決めました」と明かし、シリーズ中には新しい着物姿も見られそうだ。

 この日は、自身の対戦相手の解説とあり「間違えないんだろうな、と見ています。藤井さんは一度リードを奪うと、逃げ切るのが必勝パターン。そうなったら、どうしたらいいんだろう」と、対局者目線でも観戦。「今度は私が“あちら側”(対局者側)へ行くんですね」と視線をモニターに向けると、視聴者からは「広瀬先生嬉しそう~」「頑張ってください!」「ミルク代稼がないとね!」「竜王戦もめっちゃ楽しみだー」と多くの応援コメントが寄せられていた。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

【動画】藤井竜王と激突する竜王戦への決意を語る広瀬八段
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