【MLB】エンゼルス4－5タイガース（9月7日・日本時間8日／アナハイム）
エンゼルスの大谷翔平投手が「3番・DH」で先発出場し、7回に今季33号となるソロホームランを放った。5回には「トラウタニ」と呼ばれ、大谷の後を打つ主砲トラウトが32号ソロ。今季8度目の「トラウタニ弾」となった。試合には敗れたものの、2人の主軸は絶好調で、2人合わせて10試合で11本塁打の大暴れ。早くも来季の戦いに期待するファンも多いようだ。
大谷は今季から採用された投手として降板した後もDHとして残れる「大谷ルール」をフル活用し、前年を大きく超える打席数を確保。昨年の46本には劣るものの、2年連続30本塁打をマーク。この試合を含めて9試合で6本と量産モードに入っており、残り25試合で2年連続40本到達も夢ではなくなっている。またトラウトは背中の張りや脇腹の痛みなどで1カ月以上戦列を離れていたが、今回の32号を含めて4試合連発。10試合で5本塁打と、こちらもMVPを3度も獲得している実力を見せ続けている。
昨年はトラウトがふくらはぎを痛め、シーズンの多くを欠場する中、大谷が孤軍奮闘といった様子で打ちまくった。今年は開幕当初から「トラウタニ」コンビが復活し打線も機能。順調に白星を重ねていた。ただ、そこから主軸であるレンドン、さらにトラウトが故障で打線から姿を消すと、チームの調子も急降下。大谷のバットでも流れは食い止められる、チームワーストの14連敗を喫し、前半戦を終えることにはポストシーズン進出争いから完全に脱落した。
それでもトラウトが復帰、さらに1番を打つフレッチャーも戻ってきたことから、最近では強いエンゼルスが戻ってきた。ブルージェイズに3連勝すると、ヤンキースにも2勝1敗と勝ち越し。さらにタイガースにも2勝1敗で4カード中3カードで勝ち越し、12戦で8勝4敗とすると、気づけばア・リーグ西地区では3位に浮上していた。これも大谷とトラウトのコンビが打ちまくっているからこそだ。
シーズン終盤で巻き返したとて、エンゼルスが今季ポストシーズンに進出することはないが「トラウタニ」の爆発ぶりを見れば、来季に期待する声が高まるのも不思議はない。球団売却の方針も出たため、大谷の移籍についても再び騒がしくなるが、少なくともエンゼルスファンからすれば、大谷・トラウトが万全の状態でシーズンを過ごした上で、ポストシーズンでも暴れまわる姿を見たいはずだ。
（ABEMA『SPORTSチャンネル』）
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