“部長”増田康宏六段、圧勝!チームに先勝持ち帰る 出口若武六段破り個人連勝記録「9」に/将棋・ABEMAトーナメント
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 将棋界の早指し団体戦「第5回ABEMAトーナメント」の本戦トーナメント準決勝第1試合、チーム永瀬とチーム稲葉の対戦が9月10日に生放送された。決勝進出に向けて勢いを作るべく、重要な初戦。チーム永瀬のエース・増田康宏六段(24)がチーム稲葉の出口若武六段(27)に勝利し、先勝を持ち帰った。

【中継】チーム永瀬VSチーム稲葉 決勝進出をかけた戦い

 今期のABEMAトーナメントで8勝全勝と驚異の強さを見せつけている増田六段に対し、出口六段も本戦では2戦2勝とフィッシャールールにも完全に対応した様子。初戦を任された両者とあり、どちらも「チームに勢いを持って帰りたい」と気合の表情で対局場へ向かった。

 後手の出口六段の誘導で、戦型は「横歩取り」に。先手の増田六段は序盤から自然な指し回しでペースを握った。先手は積極的な攻め姿勢でリードを拡大。出口六段は時間を使わされる展開となった。後手は防戦一方の苦しい時間が続く中で飛車角交換の工夫を見せたが、圧倒的な強さを見せつけた増田六段を押し返すことが出来ず。増田六段の会心の指し回しが光った一局となった。

 解説を務めた村中秀史七段(41)も「増田部長、鉄板の強さですよ。後手も何か悪い手があった訳ではないのですが…。派手な大技が決まったわけではないが、凄みを感じる勝ち方」と驚きの声を上げていた。

 この結果で増田六段の連勝記録は「9」に。「横歩取りは想定外だったが、考えていた作戦がはまって上手く勝つことができた。良い流れは作れたので、チームの2人に期待したい」と納得の表情を見せた。一方、黒星発進となったチーム稲葉の出口六段は「覇気のない将棋になってしまった。修正していけるように頑張りたい」と悔しそうに話した。

◆第5回ABEMAトーナメント 第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦として開催。ドラフト会議で14人のリーダー棋士が2人ずつ指名。残り1チームは、指名を漏れた棋士がトーナメントを実施、上位3人がチームとなり全15チームで戦う。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チームの対戦は予選リーグ、本戦トーナメント通じて5本先取の9本勝負。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。優勝賞金は1000万円。
ABEMA/将棋チャンネルより)

【中継】第5回ABEMAトーナメント 本戦T 準決勝 第一試合 チーム永瀬VSチーム稲葉
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