さすがはタイトル戦経験者 出口若武六段、リベンジ成功!増田康宏六段の個人連勝「10」でストップ チームは勝利に王手/将棋・ABEMAトーナメント
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 将棋界の早指し団体戦「第5回ABEMAトーナメント」の本戦トーナメント準決勝第1試合、チーム永瀬とチーム山崎の対戦が9月10日に生放送された。チーム稲葉がスコア3-2としていた第6局はチーム稲葉・出口若武六段(27)がチーム永瀬のエース増田康宏六段(24)に勝利した。増田六段は、予選から続いていた個人連勝が「10」でストップ。チーム稲葉は決勝進出に王手をかけた。

【中継】チーム永瀬 対 チーム稲葉 決勝進出一番乗り目指す戦い(生中継中)

 さすがはタイトル戦経験者だ。今年、叡王戦で藤井聡太叡王(竜王、王位、王将、棋聖、20)への挑戦権を獲得し、タイトル戦に初登場。獲得こそならなかったが、向かっていく将棋と、敗戦後の悔し涙がファンの感動を呼んだこともある。

 出口六段の先手で始まった一局の戦型は相掛かり。序盤こそ増田六段の構想通りの展開となったが、第1局に同じカードで敗れていた出口六段は、中盤から挽回。「難しい局面が多かったですが、自分なりに指せたかなと思います」と振り返ると、終盤には自に控えていた角を相手陣に成り込んだあたりから一気に局面が開け、自玉の安全度もアップ。攻守のバランスよくリードを守り続け、最後はきれいに即詰みに討ち取った。「本当に2人とも頑張ってくれています。自分が1勝もできなかった状態だったので、1勝できましたと伝えたいです」とホッとした笑顔。チームワーク抜群の関西三人衆が、ついに決勝に王手をかけた。

◆第5回ABEMAトーナメント 第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦として開催。ドラフト会議で14人のリーダー棋士が2人ずつ指名。残り1チームは、指名を漏れた棋士がトーナメントを実施、上位3人がチームとなり全15チームで戦う。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チームの対戦は予選リーグ、本戦トーナメント通じて5本先取の9本勝負。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。優勝賞金は1000万円。
ABEMA/将棋チャンネルより)

【中継】チーム永瀬 対 チーム稲葉 決勝進出一番乗り目指す戦い
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