<大相撲九月場所>◇六日目◇16日◇東京・両国国技館
十両六枚目・天空海(立浪)と十両七枚目・炎鵬(宮城野)の立ち合いが3度にわたって成立せず、行司が「まだまだ」「合わして」と語気を強める一幕があった。そのたびに館内は騒然。勝負あったとの勘違いで拍手が沸き、一転、ため息に変わる場面も。取組終了後には勝った天空海を審判員が注意する場面も見られた。
1度目の立ち合い。時間いっぱいとなり、仕切り線で蹲踞の姿勢をとった天空海と炎鵬。だが先に手をついた天空海が激しくつっかけると、そのまま力強い突きを繰り出してしまう。行司の木村隆男が「まだまだ、合わせて」と制止するも、突かれた炎鵬は勢いよく土俵下へと落下。たまり席まで吹き飛び、館内からはどよめきが沸き起こった。
2度目の立ち合いでは炎鵬がふわりと起き上がり、素早く潜り込んでもろ差しに。行司が「まだまだまだ、まだまだまだまだ」と制止したが届かず、炎鵬がそのまま天空海を寄り切った。立ち遅れた天空海はとっさに右に変化したがあっけなく土俵を割り、呆然と立ち尽くした。炎鵬の勝利に見えたためか、客席からは大きな歓声が沸き、拍手が飛び交ったが、その後「待った」であることが判明すると一転、歓声はため息に変わった。
3度目の立ち合いでは行司が力強い低い声で「待ったなし。手をついて」と呼びかけ。しかし炎鵬がつっかけてしまい、またもや立ち合い不成立に。炎鵬は「しまった」ときまりが悪い表情で謝罪し、館内はざわめきが続いていた。
立ち合いは4度目でようやく成立。炎鵬が頭をつけて潜り込もうとするが、下から突き上げられて一度体が起こる。それでも潜ろうと頭をつける炎鵬に対して、天空海は左をしっかりと差し、右の腕で抱え込むようにして前進。最後は寄り切って天空海が3勝目の白星を挙げた。炎鵬は4敗目を喫した。
取組終了後、大翔鵬と美ノ海が土俵上へ。土俵下で力水をつけていた天空海は直後、すぐそばの審判員に呼ばれ、口頭で注意を受けて頷くような様子をカメラが捉えていた。
なかなか立ち合いが合わない一番に、視聴者からも「行司激おこ」「なぜあわない」「合わせてほしい」「待ったで吹っ飛んだw」「アクア注意された」「怒られとる」といったコメントが相次いで寄せられた。(ABEMA『大相撲チャンネル』)
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