将棋日本シリーズ JTプロ公式戦の2回戦第3局が9月17日、香川県高松市のサンメッセ香川大展示場で行われ、豊島将之JT杯覇者(32)と稲葉陽八段(34)が対局を開始した。先手は豊島九段。勝者はベスト4に進出し、藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、20)と羽生善治九段(51)の勝者と対戦する。
【中継】「将棋日本シリーズ」二回戦第三局 豊島将之JT杯覇者 対 稲葉陽八段
豊島JT杯覇者は、2007年4月に四段昇段。竜王戦 1組(1組以上:9期)、順位戦A級(A級以上:6期)。タイトルは通算6期で史上4人目となる「竜王・名人」も達成した。棋戦優勝は5回あり、うち3回がこの日本シリーズ。昨年、一昨年と優勝し、今期に3連覇がかかる。
稲葉八段は、2008年4月に四段昇段。竜王戦1組(1組:6期)、順位戦A級(A級:6期)。タイトル獲得の経験こそないが名人挑戦歴があり、棋戦優勝は2回。開催中の準公式戦「ABEMAトーナメント」でも超早指しルールの中、チームリーダーとして活躍している。
両者の対戦は過去に20局あり、豊島JT杯覇者が11勝9敗。直近10局は5勝5敗と拮抗している。同じ関西所属で年齢も近く、手の内を知り尽くしているが、序盤研究の深さで知られる豊島JT杯覇者の仕掛けに対して、稲葉八段がどう対応するかが、注目ポイントと言えそうだ。
JTプロ公式戦は前年覇者、タイトルホルダー、賞金ランキング上位者から12人が選出されるトップ棋士たちによるトーナメント戦。持ち時間は各10分、切れたら1手30秒未満、各5分の考慮時間。
(ABEMA/将棋チャンネルより)