大谷翔平、超低空ライナーの“美麗流し打ち”相手投手も諦めて打球に見向きもせず

【MLB】エンゼルス1－9マリナーズ（9月19日・日本時間20日／アナハイム）

　エンゼルスの大谷翔平投手が「2番・DH」で先発出場し、6回の第3打席にレフト線を襲う二塁打を放ち、5試合連続安打をマークした。メジャー通算100二塁打ともなった一打は、マリナーズ先発の好投手ギルバートの力強いストレートに負けず、美麗に流し打ったもの。誰もいないエリアへ弾き返し、ギルバートも「あっちはダメだよ」とばかりに、打球に見向きもしなかった。

【映像】大谷翔平、美麗な流し打ちでスライスしていく超低空ライナー

　大谷はこの日の第1打席、第2打席と連続三振。それでも第1打席は今季最多となる12球、第2打席も6球と粘り、立ち上がりから好調な投球を続けるギルバートを苦しめていた。特に力強いストレートに対しては、やや押され気味になるシーンも多かったが、しっかりと振り抜いて痛烈なファウルを連発。あと少しタイミングが合えば、いよいよフェアゾーンに打球が飛ぶだろうことを予感させる打席が続いていた。

　すると第3打席、真ん中寄りに入ってきた初球、95.9マイル（154.3キロ）を強く叩くと、打球はスライス回転で曲がりながらも、レフト線を襲う二塁打に。打球速度は102.6マイル（165.1キロ）、角度は10度の超低空ライナーだったが、角度がつけばオーバーフェンスすら期待ができるほど鋭い打球でもあった。

　打席を重ねるごとに相手投手への対応を高め、ついに第3打席で結果を出したが、大谷に対してのシフトは内野手が一、二塁間に3人入るほどライト方向に寄せている。レフト線付近は誰もいないと言っていいエリアだ。これには打たれたギルバートも諦めたのか「あっちはダメだよ」というように、まるで打球方向を目で追うこともなかった。
（ABEMA『SPORTSチャンネル』）