【MLB】ツインズ-エンゼルス(9月23日・日本時間24日/ミネソタ)
エンゼルスの大谷翔平投手が「3番・投手」で先発出場し、投手として2回にこの日1個目の三振を奪った。シーズン197奪三振は、日米通じて自身最多を更新。気温は12度、さらに試合中に大雨が降る過酷な状況に悪戦苦闘。それでも開幕投手を務めて以来、シーズン中一度も先発ローテーションから外れることなく投げ続けたエースが、目標とする規定投球回「162」に向けても一歩前進した。
今季の「投手・大谷」の成績は、前日までに25試合に登板、全て先発で148回を投げ13勝8敗、防御率2.43と、渡米以来最高の成績を残している。メジャー挑戦以来、最高球速も更新(101.4マイル=163.2キロ)を叩き出すと、シーズン中盤からは投げ方まで変えて大きく曲げるスライダー、終盤からは新球として右打者の内角に沈むツーシームを使い出し、さらに投球の幅を広げている。前回登板でもマリナーズを相手に7回を投げて3安打無失点8奪三振の上々の出来で、メジャー自己最多の13勝目を手にした。前日はスタメンから外れ代打の出場のみに留めるなど、この日の先発登板に万全を期していた。
既にチームはポストシーズン進出の可能性が消えている中、大谷に注目されるのは「規定打席&規定投球回」のダブル達成と、ヤンキース・ジャッジと激しく争うア・リーグのMVPだ。昨季は「9勝・46本塁打」で初のMVPを受賞した大谷だが、今季はリーグの本塁打記録を更新寸前、さらに三冠王まで狙えるジャッジが大活躍。これに対抗するためには、大谷が史上初の“規定ダブル達成”をし、さらに2年連続40本塁打、投手で15勝をするような活躍が求められている。
シーズンも、この試合を含めて残り12試合。大谷は投打ともに、どんな形で2022シーズンを締めくくるか。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)




